はい、どうもー。投資の小学生です。
たくさんある米国株式の銘柄のなかで、多くの人から人気があったり、SNS等で紹介されていたりする銘柄をピックアップする【話題の米国株】シリーズ。
第4回目の今回は「高配当株ETF SPYD / VYM / HDVを比較」についてお届けします。初めに本記事のまとめは以下の通りです。
- 配当利回り狙いだと SPDY > HDV > VYM
- 株価値上がり狙いだと VYM > SPYD > HDV
- 安定性重視だと VYM > HDV > SPYD
それでは早速解説していきます。
3つの米国高配当株ETFの比較
過去3回にわたり解説してきた米国の高配当株ETF(SPYD / VYM / HDV)のそれぞれについて早速比較していきたいと思います。
まずは3つの高配当株ETFの概要比較を以下の表にまとめます。
ティッカー | SPYD | VYM | HDV |
運用会社 | ステート・ストリート | バンガード | ブラックロック |
設定開始 | 2015年10月22日 | 2006年11月10日 | 2011年3月29日 |
純資産総額 | $2,847.85(百万米) 約3000億円 | $40.0(十億米) 約4兆円 | $6,209,021,831 約6700億円 |
組入上位セクター | 1.金融セクター 2.不動産セクター 3.エネルギーセクター | 1.金融セクター 2.ヘルスケアセクター 3.生活必需品セクター | 1.エネルギーセクター 2.ヘルスケアセクター 3.通信セクター |
組入銘柄数 | 基本80銘柄 | 400銘柄くらい | 70~80銘柄くらい |
分配利回り | 約4.0〜5.0%前後 | 約3.0%前後 | 約3.0~4.0%前後 |
経費率 | 0.07% | 0.06% | 0.08% |
騰落率(設定来) | 8.88% | 7.88% | 9.60% |
特徴 | とにかく高配当 暴落時に弱い | 分散による安定性 値上がりも期待 | 財務面での安定性 分配・値上がり適度に期待 |
こんな人におすすめ | 買ったら売らない 配当利回り至上主義 鉄のハートの持ち主 | 分配金もほしいけど 株価値上がりも 欲張りだけど堅実家 | 分配金はほしいけど 他と同じものは味気ない 組み合わせで更に分散好き |
それぞれの詳細解説については過去の記事を一度見てもらえればと思います。
【SPYD】ETFで安定性高めつつ、高配当を追求
SPYDは表の通り80銘柄への均等分散投資になっています。また配当利回りが平均以上の上位80銘柄ということもありETFではありますが、暴落時の株価下落率がとても大きいのも特徴です。
また他の3つのETFの中で唯一REIT(リート)も組み入れています。セクターでも金融、不動産、エネルギーが上位セクターとなっており、経済的なショックが発生した際には大きく回復が出遅れるセクターに偏ったものとなっています。(2020年3月のコロナショックの場合はオイル需要減やテレワークなどによる不動産需要減とロックダウンによる経済停滞など)
そのため日々のキャッシュフローを安定させる配当利回り重視の面では良いかもしれませんが、資産拡大スピードも取りに行く株価値上がりにはそこまで期待することは難しさもあります。
これらを総合評価すると、本ブログ記事では以下の通りの順位と考えています。(ETFとしてよりは個別株も含めての評価基準)
SPYDの配当利回り
SPYDの株価値上がり
SPYDの安定性
【VYM】安定性と共にそこそこの値上がりと配当利回り
VYMはS&P500に組み入れられている約400銘柄に時価総額加重平均で投資することから、安定性については非常に高いものとなっています。
その代わり配当利回りについては他2つの高配当株ETFの中では一番利回りの低いものとなっていますが、安定性が増している分、株価値についても安定して上昇が見込めるものとなっています。
またリーマショックも乗り越えており、他の2つのETFも含めた中で、一番の純資産総額と経費率の低さからも長期に渡って投資し続けることも可能なETFではないかと考えています。
これらを総合評価すると、本ブログ記事では以下の通りの順位と考えています。(ETFとしてよりは個別株も含めての評価基準)
VYMの配当利回り
VYMの株価値上がり
VYMの安定性
【HDV】財務安定性とまずまずの配当利回り
HDVは他2つのETFとは異なり、S&P500に組み入れられているという括りではなく、財務安定性の高いという面で配当利回りの高い銘柄約70銘柄に時価総額加重平均で投資しています。財務面での安定性を重視していることから増配面については強い傾向もあります。(コロナショックの年は3つのETFの中で一番の増配率となっています)
また他2つのETFとは異なるセクターに比率高く透視されていることから、他の2つのETFどちらかとの組み合わせで保有するのも分散性の観点からは良いでしょう。
ただエネルギーセクターが最上位の投資比率であることから、将来のエネルギーセクターの動向については注視しておくことが必要そうです。
これらを総合評価すると、本ブログ記事では以下の通りの順位と考えています。(ETFとしてよりは個別株も含めての評価基準)
HDVの配当利回り
HDVの株価値上がり
HDVの安定性
まとめ
今回はこれまでに解説してきました3つの人気高配当株ETFである SPYD / VYM / HDVについて解説してきました。
こうして比較すると一目瞭然なので、皆さんが投資する際の判断に使ってもらえると嬉しいです。
米国高配当株投資をしている自分はSPYD1択で挑んでいますが、VYMも保有していた時期がありました。現状は株価上昇のペースが早過ぎることと、それに伴う利回りの低下から買い増しも止め、一旦全て売却しました。
今回はここまで。次回以降もよろしくお願いします。コメント等もお待ちしています。
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