はい、どうもー。投資の小学生です。
たくさんある米国株式の銘柄のなかで、多くの人から人気があったり、SNS等で紹介されていたりする銘柄をピックアップする【話題の米国株】シリーズ。
第9回目の今回は全世界の代表的な株式市場全体に分散投資するETF「VT」についてお届けします。初めに本記事のまとめは以下の通りです。
- 組入銘柄数は8925銘柄
- 分配利回り約2.0%前後(税引前)
- 経費率が0.08%と低い
- 全世界株式に分散投資(でも米国で50%くらいの比率)
それでは早速解説していきます。
VTについて

VTとは米国3大投資運用会社の1角であるバンガード社が2008年6月24日に設定したVanguard Total World Stock ETFのティッカーで、全世界(先進国・新興国)の株式市場に47カ国を対象に時価総額加重平均で分散投資する上場投資信託(ETF)になります。
2021年3月現在の各種指標は以下の通りです。
構成銘柄数は8925銘柄
設定来の騰落率は7.51%
分配利回りは1.59%
経費率は0.08%
リバランスは四半期1回の年4回
全世界の株式に分散投資をしていますが、60%近くは世界経済の中心となっている米国株式への投資となっています。
そのため以前に解説した米国全体に投資するETF「VTI」の構成銘柄とこの「VT」の上位10銘柄にて似たような銘柄が多く含まれています。


VTのメリットについて
VTのメリットは以下のものになります。
- 全世界株式への分散投資
- 経費率が低い
全世界株式市場全体への分散投資
VTは全世界の株式市場47カ国の先進国・新興国を含む、大型・中型・小型銘柄8000銘柄に分散投資しています。
その分散性から世界恐慌レベルの大きな金融危機がない限り、動じない分散数です!
またおおよそ6割弱は米国株式への投資となっており、強い米国経済をベースにありながらも、成長著しい中国などの新興国やその他の先進国などの経済成長も取り込めるETFになっています。
世界経済は右肩上がりに成長していますので、何も考えずに長期で買い増していくのも良いでしょう。
またわずかではありますが、分配金も出ているため
VTの投資=安定した株価値上がり + 分配金による嵩増し
といった形で長期保有に非常に向いている銘柄というのはVTIの場合と同じだと思います。
経費率が低い
資産運用会社は集まった資産のうち一定のパーセンテージを経費として受け取ります。
運用資産が多ければ、それだけ割合としての経費総額は多くなるため、経費率も低下する傾向があり、このVTにおいても他のETFと同様に経費率が非常に低く設定されています。
その経費率は2021年3月現在でなんと、
経費率 0.08 %
100万円を投資していたとしても、年間800円の経費と非常に運用コストを抑えて運用できます。
VTのデメリットについて
VTのメリットは以下のものになります。
- 結局は米国株式のウェイトが大きい
結局は米国株式のウェイトが大きい
VTは全世界への分散投資となっていますが、先に書いた通り米国株式への投資比率が全体の60%になっています。
全世界投資ではありますがその比率の高さから全米株式市場の株価に連動性がとても強くなっています。
そのため中国などの新興国の株式のウェイトを大きくしたい場合や他の米国以外の先進国の株式ウェイトを大きくしたい場合は個別に別地域のETFや個別銘柄で調整をする必要があります。
まとめ
今回は全世界株式に分散投資するETF「VT」について解説してきました。
VTは全世界に分散投資とは言いつつ米国株式がおおよそ6割となっている点は投資する際に注意してください。ただこの1銘柄(ETF)だけで安定性と共に多少の分配金も得られるため長期運用の1つの選択肢として検討してみてはどうでしょうか?
自分はVTについては投資していませんが、全世界に投資するなら
- VTIに投資
- その他新興国株式に別で投資
こんな感じにすると思います。
※新興国分を売りたい・先進国分を売りたいなど、分けて売買したい場合があると思うので。
今回はここまで。次回以降もよろしくお願いします。コメント等もお待ちしています。
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