【話題の米国株 #3】コロナ禍に輝いた!高配当株ETF HDVについて解説

米国高配当株_HDV ETF
米国高配当株_HDV

はい、どうもー。にわたまです。

たくさんある米国株式の銘柄のなかで、多くの人から人気があったり、SNS等で紹介されていたりする銘柄をピックアップする【話題の米国株】シリーズ。

第3回目の今回は「HDV」についてお届けします。初めに本記事のまとめは以下の通りです。

  • 配当利回りに加えて財務健全性の高い高配当ETF
  • 税引前配当利回り平均4%弱
  • 経費率が0.08%と低め
  • 暴落に弱い
投資は自己責任でお願いします。当ブログではブログ管理者が好んでいたり、多くの人がSNSや動画にて話題にしている銘柄を紹介しています。現物で買う、空売りするなどポジションによっては利益にも損失にもなりますし、短期や長期といった違いでも損益結果が変わってきます。

それでは早速解説していきます。

HDVについて

HDVとは米国3大投資運用会社の1角であるブラックロック社が2011年3月29日に設定したiShares Core High Dividend ETF(和名:iシェアーズ コア 米国高配当株 ETF)を略したティッカーで、モーニングスター配当フォーカス指数に連動し、配当利回りが高く銘柄のうち財務の健全性も高い銘柄に配当加重平均で分散投資する上場投資信託(ETF)になります。

2021年12月現在の構成銘柄数は75銘柄となっています。

またETFのため年に4回リバランスが行われています。

米国のいくつかある高配当ETFのなかでも世界最大の運用総額を誇るブラックロックの大人気のETFです。

HDVの構成銘柄について

2021年12月10日時点のHDVのセクター別構成比率と組入銘柄TOP10は以下の通りです。

現時点での組入銘柄及びセクター構成比率を確認する場合はブラック・ロック社(米国サイト)のページを参照してください。

TOP銘柄は

  • エネルギーセクター銘柄(エクソンモービル:XOM、シェブロン:CVXなど)
  • ヘルスケアセクター銘柄(ジョンソン&ジョンソン:JNJ、アッビー:ABBVなど)
  • 通信セクター銘柄(AT&T:T、ベライゾン:VZなど)

となっています。高配当銘柄としてはお馴染みの銘柄が多くなっています。

高配当銘柄のが多く、またジョンソン&ジョンソンやアッビー、メルクなどヘルスケアセクターの銘柄などウェイトが大きくなっています。

HDV組入銘柄TOP10(2021年12月)
HDVセクター構成比率(2021年12月)

HDVのメリットについて

HDVのメリットは以下のものになります。

  1. 配当利回りが高く、キャピタルもやや狙える
  2. コロナショックでは他の高配当株ETFを抜く増配率
  3. 経費率が低い

配当利回りが少し高く、キャピタルもやや狙える

HDVは配当利回りが以前に解説したVYM及びSPYDのちょうど中間に当たるような高めの配当利回りとなっています。2021年12月10日の終値ベースの予想配当利回りは

株価:99.09 USD

HDVの配当利回り:3.54 %

となっています。

株価にもよりますが、概ね平均3〜4%(税引前)の配当利回りが狙える銘柄となっています。

また構成銘柄のTOP10で見ていただいたように高財務で高配当株銘柄も多く組み入れていることから、株価の値上がりについてもある程度キャピタルゲインにも期待できるETFとなっています。

コロナショックでは他の高配当株ETFを抜く増配率

HDVのセクター構成比率についてVYMSPYDの解説の時とは異なり大きくセクターが異なります。

主に

  • エネルギーセクター
  • 通信セクター
  • ヘルスケアセクター

上記なようなセクターがメインとなっています。

これらのセクターに含まれる個別高配当株銘柄は配当貴族も多く、増配に関しては、これまで解説した2つの高配当株ETFはコロナショックにおいて苦戦を強いられましたが、HDVはそれらを超える増配を達成しました。

経費率が低い

ETFは通常の個別株による投資とは異なり、資産運用会社がリバランス等の運用を行ってくれることで経費が掛かります。

資産運用会社は集まった資産のうち一定のパーセンテージを経費として受け取ることから運用資産が多ければ、それだけ経費を受け取れることから経費率も低下する傾向があり、このHDVにおいても他の高配当ETFと同様に経費率が非常に低く設定されています。

その経費率は2021年12月現在でなんと、

経費率 0.08 %

100万円を投資していたとしても、年間800円の経費と非常に運用コストを抑えて運用できます。

この結果は前回解説したSPYDやVYMの経費率より高いですが、それでも十分に低い経費率になっています。

HDVのデメリットについて

HDVのメリットは以下のものになります。

  1. 暴落局面にやや弱い
  2. エネルギーセクターの見通しが暗いかも

暴落局面にやや弱い

HDVはこれまで解説した他の高配当株ETFと同様に、景気悪化や暴落するような出来事があった場合に、他のETFよりも株価の下落が大きなものとなります。

HDVはコロナショックの際の最大下落率は26.1%下落となりました。

エネルギーセクターの見通しが暗いかも

HDVはセクター比率としてエネルギーセクターが非常に大きくなっています。これは他の高配当株ETFとは異なり特徴となっていることから、今回のコロナショックでは高い増配となった部分もあります。

その判明バイデン政権や世界的なESG / SDGsの流れでは化石燃料からクリーンエネルギーへの転換が主流となっており、エネルギーセクターの上位銘柄エクソンモービルやシェブロンなどの将来性に疑問符がつきます。

こういった面から将来的な株価の下落または減配の可能性が気になるところです。

まとめ

今回は人気の高配当株ETFであるHDVについて解説してきました。

HDVはこれまで解説した2つのETF VYM / SPYDとは異なるセクター比率によって構成されている面や財務健全性も考慮されたETFである部分は高評価だと思います。

分散性を考えるなら他2つの高配当ETFとこのHDVを組み合わせてもつのも良いでしょう。

ただエネルギーセクターの比率が高いことからの今後のエネルギー政策等については注視すべきETFだと思います。

今回はここまで。次回以降もよろしくお願いします。コメント等もお待ちしています。

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