はい、どうもー、にわたまです。
今回は米国の高配当株ETFの中でも人気となっているETFである
- SPYD
- VYM
- HDV
これらの今回(2021年12月分)の分配金結果が出揃ったので、それぞれ比較していきたいと思います。
なお、それぞれの基本情報などを比較した解説については以前に解説した記事がありますのでそちらも併せて確認してもらえればと思います。
これら3大高配当株ETFの分配金は果たしてどのような結果となったのか?
それでは早速解説していきます。
今回(2021年12月)の分配金結果
まずは今回(2021年12月)のそれぞれの分配金結果についてを発表したいと思います。
結果は以下の通り
SPYD | VYM | HDV | |
権利落ち日 | 2021/12/17 | 2021/12/20 | 2021/12/13 |
支払日 | 2021/12/22 | 2021/12/23 | 2021/12/17 |
1株分配金 (USD) | 0.127557 | 0.93860 | 1.051454 |
前年同月の 1株分配金 (USD) | 0.606617 | 0.80960 | 0.923235 |
増配率 (前年同月比) | -78.97% | +15.93% | +13.89% |
株価 (USD) | 41.30 | 111.71 | 99.13 |
1年分配金 (USD) | 1.54921 | 3.09610 | 3.508022 |
分配利回り | 3.75% | 2.77% | 3.54% |
今年3Qが過ぎた時点では以下のような増減配推移となりました。
ティッカー | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q |
SPYD | 増配 | 増配 | 増配 | 減配 |
VYM | 増配 | 減配 | 増配 | 増配 |
HDV | 減配 | 減配 | 減配 | 増配 |
HDVは最終四半期にようやく前年同期比にて増配となりました。
SPYDに関しては逆に最終四半期のみ減配という結果になりました。
VYMは安定した2Qで減配となりましたが、それ以外は前年同期比増配の結果となりました。
SPYD/HDVについては予想を覆す結果となった今年の分配金。VYMについてはやはり安定感のあるETFという結果です。
各ETFについては以降で解説していきます。
今回(2021年12月)のSPYDの分配金結果について
それでは最初にSPYDの分配金結果についてです。
ちなみにSPYDの分配金についての情報はこちらのステートストリート社公式ページから参照しています。
今回(2021年12月)のSPYDの分配金は以下の通りになりました。
$0.127557
前年同月比 -78.97%
これによって直近の分配金の推移は以下のようになりました。
権利落ち日 | 1株分配金($) | 直近1年の分配金 | 前年同月比増配率 |
2021年12月17日 | 0.127557 | 1.54921 | -78.97% |
2021年9月17日 | 0.386582 | 2.02827 | +46.67% |
2021年6月21日 | 0.398912 | 1.90526 | +9.08% |
2021年3月23日 | 0.636159 | 1.872063 | +60.57% |
2020年12月22日 | 0.606617 | 1.632091 | +22.01% |
2020年9月22日 | 0.263572 | 1.522644 | -41.12% |
2020年6月22日 | 0.365715 | 1.706748 | -20.83% |
2020年3月10日 | 0.396187 | 1.802988 | – |
2019年12月24日 | 0.49717 | – | – |
2019年9月20日 | 0.447676 | – | – |
2019年6月21日 | 0.461955 | – | – |
今回の第4四半期の分配金が大減配となったことで通年で見ても減配という結果になりました。
またこれによって2021年12月18日時点での分配利回りは3.75%と高配当ではありながら後述のHDVとさほど変わらない水準となってしまっています。
今回のこの結果だけ見ると他に乗り換えも検討する余地が出てきたのが今回正直なところです。
今回(2021年12月)のVYMの分配金結果について
続いてVYMの分配金結果についてです。
ちなみにVYMの分配金についての情報はこちらのバンガード社公式ページから参照しています。
今回(2021年12月)のVYMの分配金は以下の通りになりました。
$0.93860
前年同月比 +15.93%
これによって直近の分配金の推移は以下のようになりました。
権利落ち日 | 1株分配金($) | 直近1年の分配金 | 前年同月比増配率 |
2021年12月20日 | 0.93860 | 3.0961 | +15.93% |
2021年9月20日 | 0.74880 | 2.9671 | +6.17% |
2021年6月21日 | 0.7523 | 2.9236 | -10.10% |
2021年3月23日 | 0.6564 | 3.0081 | +18.40% |
2020年12月22日 | 0.8096 | 2.9061 | +3.91% |
2020年9月22日 | 0.7053 | 2.8756 | – |
2020年6月22日 | 0.8368 | – | – |
2020年3月10日 | 0.5544 | – | – |
2019年12月24日 | 0.7791 | – | – |
コロナショック後の回復相場による株価上昇が進む中、3ETFの中で安定性が一番高いVYMは今年についても堅実に通年増配の結果になりました。
最近は地合いもあって株価の伸び悩みも見えてはいますが、それでも着実にインカム・キャピタル共に上昇しています。
今回の結果によって配当利回りだけを重視してポートフォリオを組むよりも増配率や安定性などさらに重要視されるべきだと思い知らされました。
来年は少し自分のポートフォリオへの組み込みも考えたいと思います。
今回(2021年12月)のHDVの分配金結果について
最後にHDVの分配金についてです。
ちなみにHDVの分配金についての情報はこちらのブラックロック社公式ページから参照しています。
今回(2021年12月)のHDVの分配金は以下の通りになりました。
$1.051454
前年同月比 +13.89%
これによって直近の分配金の推移は以下のようになりました。
権利落ち日 | 1株分配金($) | 直近1年の分配金 | 前年同月比増配率 |
2021年12月13日 | 1.051454 | 3.508022 | +13.89% |
2021年9月24日 | 0.764133 | 3.361803 | -10.18% |
2021年6月10日 | 0.810317 | 3.466435 | -7.87% |
2021年3月25日 | 0.882118 | 3.535615 | -3.53% |
2020年12月14日 | 0.923235 | 3.567859 | +18.52% |
2020年9月23日 | 0.850765 | 3.423622 | -0.77% |
2020年6月15日 | 0.879497 | 3.430238 | +17.21% |
2020年3月25日 | 0.914362 | 3.301109 | – |
2019年12月16日 | 0.778998 | – | – |
2019年9月24日 | 0.857381 | – | – |
2019年6月17日 | 0.750368 | – | – |
今年最後の分配金についてはようやく前年同月比に対して13.89%の増配となりました。
これまでの3四半期は全て減配となっていたため、そのまま全四半期にて減配となるのか恐怖もありましたがなんとか増配で面目を保った状態です。
そんなHDVですが、それでも通年で見ると昨年比で-1.68%の減配となってしまいました。
この結果をもとに主に高配当株投資の主軸をHDVとしていた方はどのようにポートフォリオのリバランスを考えるのか気になるところです。
是非ともご意見をTwitterなどコメントにてください。
みなさんの貴重な考えをシェアいただけると幸いです。
次回(2022年3月)の分配金予想
それでは次に次回(2022年3月)の分配金予想について独自の視点から考えてみたいと思います。
次回(2022年3月)のSPYD分配金予想について
初めにSPYDの前回予想と今回結果の比較です。
前回予想 | 今回結果 | |
分配金 | $0.4723115 〜 $0.546887 | 0.127557 |
前回の予想は大きく外しました。。。
今年はすでにテーパリングの実施されており、その早期終了も宣言されています。
それに伴い金利上昇も来年早まる見込まれがあります。場合によっては次回の分配金タイミング3月のFOMCにて発表ということも考えられます。
またオミクロン株の状況も不透明さが強いことから現状の分配金予想としては低めに考える他ないかと感じています。
そのため次回の分配金について弱めと考えていますが、今年の3月結果をもとに強含でありながら、今年の3月を超えることはできないと考え今年の3月の分配金〜微増の分配金の間のレンジとなると予想しています。
仮にこの想定で-5%〜10%減配すると予想だと次回2022年3月のSPYD分配金は以下の通り予想します。
SPYD分配金予想レンジ
$0.604351 〜 $0.572543
次回(2022年3月)のVYM分配金予想について
次にVYMの次回分配金予想です。
VYMの前回予想と今回結果の比較です。
前回予想 | 今回結果 | |
分配金 | $0.801504 〜 $0.85008 | 0.93860 |
概ね安定した分配金推移となっているため前年同月をもとに予想したいと思います。
まずは前年同月(2021年3月)の分配金は先ほど記載の通り以下の通りになっています。
$0.65640
状況的には良い部分が見えづらいこの先の経済状況ですが、それでも安定した増配傾向が見えているVYMに関しては昨年同月比+18.40%の増配となっているため、これをベースに少しこれより弱い増配率として考え前年同月水準〜増配を予想します。
仮にこの想定で5%〜10%増配すると予想だと次回2022年3月のVYM分配金は以下の通り予想します。
VYM分配金予想レンジ
$0.68922 〜 $0.72204
次回(2022年3月)のHDV分配金予想について
最後にHDVの次回分配金予想です。
HDVの前回予想と今回結果の比較です。
前回予想 | 今回結果 | |
分配金 | $0.78474976 〜 $0.87707325 | 1.051454 |
まずは前年同月(2021年3月)の分配金は先ほど記載の通り以下の通りになっています。
$0.882118
今年に関しては減配が続く一年となっており、最後にようやく$1の大台を超えた分配金になったことで減配率を圧縮することができました。
エネルギーセクターがトップの比率となっていたところからリバランスによってヘルスケアセクターがトップとなったこともあるかと思います。
リバランス前提での今回大幅増は意図するならその傾向は続くと考えられ増配と予想しています。
仮にこの想定で10%〜15%増配すると予想だと次回2022年3月のHDV分配金は以下の通り予想します。
HDV分配金予想レンジ
$0.9703298 〜 $1.0144357
まとめ
今回は人気米国高配当株ETFである
- SPYD
- VYM
- HDV
の今回(2021年12月)分配金比較速報と次回(2022年3月)分配金の勝手に予想をしてみました。
HDVが通年減配の結果とはなりましたが、最終四半期では増配となることで減配率を圧縮させ、大台となる1ドル台の分配金となりました。
SPYDに関しては完全に今年は増配となるかと思ってましたが、完全にやってくれました。
VYMについては今回の結果からベースラインとして組み込みを考えていきたいと思わせる安定感を遺憾無く発揮してくれる結果でした。
今日はここまで。また次回もよろしくお願いします。コメントやTwitterなどのSNSのフォローなどもよろしくお願いします。
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