はい、どうもー。投資の小学生です。
たくさんある米国株式の銘柄のなかで、多くの人から人気があったり、SNS等で紹介されていたりする銘柄をピックアップする【話題の米国株】シリーズ。
第20回目の今回は毎年増配を繰り返す(可能性の高い)銘柄に対して分散投資をするETF「VIG」についてお届けします。
初めに本記事のまとめは以下の通りです。
- 組入銘柄数は247銘柄
- 分配利回り約1.59%前後(税引前)
- 経費率が0.06%と低い
- 連続増配を続ける(または連続増配の可能性が高い)銘柄に分散投資
それでは早速解説していきます。
VIGについて
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VIGとは米国3大資産運用会社の1つバンガード社が2006年4月21日に設定したVanguard Dividend Appreciation ETFのティッカーで、10年以上増配の実績のある大型株を中心に構成されているETFになります。
2021年5月現在の各種指標は以下の通りです。
構成銘柄数は247銘柄
設定来の騰落率は9.94%
分配利回りは1.59%
経費率は0.06%
そんなVIGの組入銘柄上位10銘柄とセクター比率は以下の通りです。


上位10銘柄はJPモルガンやジョンソン&ジョンソン、マイクロソフトなど安定的な企業ばかりです。
ジョンソン&ジョンソンやP&G、コカコーラなど配当王銘柄についてもしっかりと含まれています。
またセクター比率だと資本財(Industrials)や一般消費財(Consumer Descretionary)、ヘルスケア(Health Care)が上位3セクターとなっています。
VIGのメリット
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VIGのメリットは主に以下のようなものになります。
- 暴落時にも個別銘柄や他高配当ETFより安定的
- 将来高配当ETFになる可能性もある
- 経費率が安い
暴落時に他高配当ETFより安定的
こちらについては冒頭で解説したVIGの構成要件として大型の連続増配銘柄が中心となっているためです。
連続増配ができる大型銘柄ということで配当利回りを重視したETFではないことから暴落時にも比較的安定しています。
またそれに伴って株価の成長率も安定しており、トータルリターンとしてもS&P500指数連動のインデックスと比較しても遜色がないくらい良いリターンをあげています。
将来高配当ETFになる可能性もある
VIGが現時点では低めの配当利回りとなっていますが、連続増配が期待できる銘柄が組み入れ基準となっていることから将来的には高配当な利回り水準になる可能性も十分にあります。
経費率が安い
こちらはバンガード社のETFということもあり、経費率が0.06%と非常に低く設定されています。
将来の高配当化を目指して長期で保有するのに適したETFと言えるでしょう。
VIGのデメリット
逆にVIGのデメリットは主に以下のようなものになります。
- 現時点では配当利回りは低い
- ハイテクグロースの筆頭GAFAは含まれない
現時点では配当利回りは低い
現時点でのVIGの配当利回りは1.59%となっています。
配当利回りの平均値がおおよそ2.5%弱ほどなのでそれに比べても低利回りとなっています。
将来高配当になる可能性もありますが、現時点での低利回りについてと将来の高配当化への不確実性をどのように捉えるかが悩みどころです。
ハイテクグロースの筆頭GAFAは含まれない
ハイテクグロースの筆頭であるGAFA(Google / Apple / Facebook / Amazon)は構成要件となっている10年以上連続増配してはいないことから組入銘柄とはなっていません。
これらの株価成長は増配しない代わりに成長へ投資することで成り立っている部分もあるためです。
大きな株価成長を目指す場合だとこの辺りは少し物足りなさを感じるかもしれません。
まとめ
今回は連続増配企業に分散投資するETF「VIG」について解説してきました。
VIGは株価の成長も十分な将来の高配当ETFとして考えれば、現在の取得単価で購入して、将来は高配当ETFとするのであれば、もう仕込んでおきたいETFですね。
ただし、どの程度今後増配がされるのか?という面と現時点での低利回りを考えると中々手を出せていない筆者でした。
今回はここまで。次回以降もよろしくお願いします。コメント等もお待ちしています。
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