はい、どうもー。投資の小学生です。
たくさんある米国株式の銘柄のなかで、多くの人から人気があったり、SNS等で紹介されていたりする銘柄をピックアップする【話題の米国株】シリーズ。
第10回目の今回は新興国の株式市場に対して分散投資するETF「VWO」についてお届けします。初めに本記事のまとめは以下の通りです。
- 組入銘柄数は5060銘柄
- 分配利回り約1.83%前後(税引前)
- 経費率が0.10%と低い
- 世界の新興国(BRICsをメイン)に分散投資
それでは早速解説していきます。
VWOについて
VWOとは米国3大投資運用会社の1角であるバンガード社が2005年3月4日に設定したVanguard FTSE Emerging Markets ETFのティッカーで、BRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカ)をメインとした新興国の株式市場に時価総額加重平均で分散投資する上場投資信託(ETF)になります。
2021年3月現在の各種指標は以下の通りです。
構成銘柄数は5060銘柄
設定来の騰落率は7.32%
分配利回りは1.83%
経費率は0.10%
世界の新興国株式に分散投資をしており、銘柄数もとても5060銘柄ととても多くの銘柄に分散投資しています。
ただし以下のVWOの国別比率を見ていただくとわかる通り、中国への投資比率が40%超と高くなっていることから中国経済によって大きく株価の変動が起こることを意識した上での投資が必要そうです。
上位10銘柄については
- 台湾セミコンダクタ(台湾)
- テンセント(中国)
- アリババ(中国)
など中華系の企業がとても多いことが見てとれるかと思います。
VWOのメリットについて
VWOのメリットは以下のものになります。
- 銘柄分散が非常に多い
- 新興国の経済成長の可能性
銘柄分散が非常に多い
VWOは新興国株式市場への投資となるため、経済的に不安定な国や投資対象の企業としても財務の見通しが難しい企業が多いのが特徴です。
そんな株式への投資となるとリスクが大きいことから、安定性を得るためにETFを用いた銘柄分散が必要ですが、このVWOは5060銘柄への分散投資と非常に多くの銘柄数となっています。
新興国の経済成長の可能性
VWOは新興国株式市場への投資となるため、米国やその他先進国よりも経済発展の大きな伸び代があります。
そのため現時点では新興国の株式市場が大きな成長を望めない状況下であったとしても、長期で見たときに次の先進国入りとなる国やグローバル企業となり、大きなリターンを得られる可能性があります。
VWOのデメリットについて
VWOのメリットは以下のものになります。
- 中国銘柄の比率が高い
- 基本的に株価が横横
中国銘柄の比率が高い
VWOは新興国株式への分散投資ですが、中国への投資比率が40%超と非常に高くなっています。
今中国の経済発展は著しい状況ではありますが、米国との貿易摩擦など中国経済への打撃があった際に大きなウェイトを占める中国株の下落からVWO自体も引きづられることになるでしょう。
そのため新興国株式のETFではありますが、さらに国の分散を高めるために中国以外の銘柄を個別に購入するなどする必要があるかもしれません。
基本的に株価が横横
VWOは冒頭に貼った長期チャートを見ていただくとわかる通り、設定されてから株価の上下はありますが、右肩上がりで上昇トレンドが継続的に続いてはいません。
そのため今後この株価が中国やその他の新興国の経済発展によって右肩上がりとなるように牽引されるのか、はたまた再度発展しきれずに下落トレンドと上昇トレンドが繰り返されるのかがわからないです。
まとめ
今回は新興国株式に分散投資するETF「VWO」について解説してきました。
VWOは新興国市場への投資という経済発展の伸び代にかける部分が強いため、実際に現地に住んでいるような方じゃない限りは、チャートを見ているだけだと中々実態としての経済発展なのか、株価だけの上昇なのか掴みづらいところも多いかと思います。
自分はVWOには投資していませんが、中国の経済発展の伸び代よりもインドや東南アジアの伸び代の方が気になるため、VWO+別なETFの組み合わせで将来的には自分のポートフォリオに組み込みたいと思っています。
今回はここまで。次回以降もよろしくお願いします。コメント等もお待ちしています。
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