はい、どうもー。投資の小学生です。
たくさんある米国株式の銘柄のなかで、多くの人から人気があったり、SNS等で紹介されていたりする銘柄をピックアップする【話題の米国株】シリーズ。
第7回目の今回は安定資産としての代表格にある債券。その中でも代表的な米国総合債券ETF「AGG / BND」についてお届けします。初めに本記事のまとめは以下の通りです。
- 信用格付けAAAが大半で、BBB以上の超優良債券ETF
- 税引前分配利回り2.5%前後で安定している
- 株価の変動は非常に小さい
- 経費率が0.04%と激安
- 暴落に強く、インフレに弱い。
それでは早速解説していきます。
総合債券ETFと信用格付けについて
総合債券ETFとはさまざまな組織が発行している債権を多数組み込んだ債券版のETFになります。
発行体としては企業や公共団体、国や地方自治体などさまざまな組織があります。もちろん同じ企業・地方自治体・国と言えども、その財務状況はそれぞれ異なります。
そこで登場するのが信用格付けになります。債務(借金返済)能力の高いところはAAA(トリプルエー)、おそらく問題ないレベルだとBBB(トリプルビー)、ちょっと債務不履行(デフォルト:返済不可)となる可能性が高いものはCといった感じです。
一般的には投資適格債と言われるものはBBB〜AAAと呼ばれる再建となっています。逆にBB〜Cまでの債券群は投資不適格債(ジャンク債)とも呼ばれています。
AGGとBNDについて
そんな債券ETFですが、米国の総合債券ETFの中でも非常に格付けの高い優良債券のみ組み入れている米国総合債券ETFが「AGG」と「BND」になります。
これらの2つの超優良米国総合債券ETFについての比較が以下になります
ティッカー | AGG | BND |
運用会社 | ブラックロック | バンガード |
設定開始 | 2003年9月22日 | 2007年4月3日 |
純資産総額 | $84.295(十億USD) 約9.1兆円 | $70.084(十億USD) 約7.5兆円 |
組入上位格付け | 1.格付けAAA 2.格付けB 3.格付けA | 1.格付けAAA 2.格付けB 3.格付けA |
組入銘柄数 | 8,470銘柄 | 10074銘柄 |
分配利回り | 通常2.5%前後 2.12% ※2021年3月14日 | 通常2.5%前後 2.19% ※2021年3月14日 |
経費率 | 0.04% | 0.04% |
騰落率 ※設定来 | 4.24% | 4.21% |
こんな人におすすめ | 価格変動を抑えて、暴落時のヘッジと 安定した分配金が欲しい投資家。 1株あたりの単価を高くしておきたい人 | 価格変動を抑えて、暴落時のヘッジと 安定した分配金が欲しい投資家。 1株あたりの単価を高くしておきたい人 |
AGGについて

AGGとは米国3大投資運用会社の1角であるブラックロック社が2003年9月22日に設定したiShares Core U.S. Aggregate Bond ETFのティッカーで、米国の優良債券を多く組み入れている総合債券ETFになります。
2021年3月現在の構成銘柄数は8470銘柄となっています。
上記のチャートを見てもらうとわかる通り、過去大きな暴落が何回かありましたが、その下落がほぼわからないくらい短期間で回復しているのが見て取れるかと思います。
それほど株価が安定しているのが優良総合債券ETFの強みです。
また経費率と分配利回りはそれぞれ、
経費率 0.04%
分配利回り 2.12%
と少なめですが、経費負けしない分配利回りとなっていることから、安定した投資資産として長期保有にも適しているかと思います。

BNDについて

BNDとは米国3大投資運用会社の1角であるバンガード社が2007年4月3日に設定したVanguard Total Bond Market ETFのティッカーで、米国の優良債券を多く組み入れている総合債券ETFになります。
2021年3月現在の構成銘柄数は10074銘柄となっています。
上記のチャートを見てもらうとわかる通り、こちらもAGGと同様に過去大きな暴落が何回かありましたが、その下落がほぼわからないくらい短期間で回復しているのが見て取れるかと思います。
株価が安定している優良総合債券ETFです。
また経費率と分配利回りはそれぞれ、
経費率 0.04%
分配利回り 2.19%
と少なめですが、経費負けしない分配利回りとなっていることから、安定した投資資産として長期保有にも適しているかと思います。

債券はインフレに弱い
こちらはAGG / BNDに限らず、債券全般に言えることですが、債券が一定の利息と共に元本を保証する投資資産のため、インフレ(物価が上がる=お金の価値が下がる)に傾いた場合に利息分が上昇するものではありません。
そのためインフレに対する対策としては債券以外にコモディティへの投資などインフレヘッジをポートフォーリオに組み込む必要があります。
まとめ
今回は超優良米国総合債券である2つのETF「AGG」と「BND」について解説してきました。
高配当株投資を行なっている自分はまだBNDの定期買い付けを行なっている程度ですが、ベースとなる資産が大量にある場合はこれらの債券ETFとコモディティのみで暴落も気にしないFIRE生活でも送ってみたいですね。
今回はここまで。次回以降もよろしくお願いします。コメント等もお待ちしています。
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